2015年7月をもって、会は無期限活動休止になりました。

「かすかだりの会」について

「かすかだりの会」は、2011年3月の東京電力福島第一原発事故の影響により、

全村避難となった飯舘村村民ひとりひとりの心の復興をサポートし、

その積み重ねをコミュニティ再生へとつなげるための対話の場です。

2012年から開催しているこの会では、1年間かけて、参加者がネガティブな感情(怒り、怖れ、無力感、絶望など)も安心して表現でき、対立・葛藤が起きても受容し支えられる、「すべてを歓迎する場」の器を、専門のファシリテーターと共につくり上げてきました。

 

福島において復興は急務である一方で、「未来」に急ぐあまり、一人ひとりの「今」や「小さな声」を置き去りにしないことを大事にしています。一人ひとりの今を見つめ、心の深いレベルで共感する時、個々の多様性を認めながらもゆるぎない信頼関係が築かれていき、村民一人一人の本来持っている力を取り戻す事。その気づきが真のコミュニティ再生へとつながっていくことを願い活動しています。

 

また、「かすかだりの会」は意見や立場の異なる人、対立する人とも深いレベルで共感することをみつけ対話ができることを目指しています。この世界をつながりのある皆が望む方向に進めていくには、意見や立場の違いを超えてお互いの小さな声や本当の想いを聞く必要があり、個人個人が見ているもの、感じている自然に起こってきていることの中に大切な知恵があるとわたし達は考えています。